| 移り始め3 |
結局私は何も出来ないで、逃げてばかりだったのかもしれない 次の日も仕事に行くことはしないで、そのまま部屋でうなだれている。 別に、私一人がいなくても時間は止まらずに、誰も困らず進んでいく。 「なんの為に軍の狗になったんだっけ?」 あぁ、そうだ、少尉の役に立ちたいと思ったからだ。 でも、少尉は私を見ていない いつも見ているのは、焔の錬金術師マスタング大佐の事 彼があの人守るのは知っていた大切な上司だから そして、もう一人見ているのは私の知らない女性悔しかった。 私は見てもらえない事に悔しかった。 何のために軍に入ったのか分からなかった。 誰も私を必要としてないなら、ここにいる意味があるのだろうか? 「ー、いないのか?」 声が聞こえた。誰だっけ 「??」 あぁ、鋼ちゃんの声だ。 私を呼んでる。 そう思ったらドアの方に歩いて、ドアを開けていた。 「なんだ、いる…ってお前どうかしたのか?」 「え?」 「ひどい顔だぜ?なんも食べてないのか?」 「何もいらない…だけど、鋼ちゃんがいるの嬉しいって思う」 「とりあえず、中に入るぜ」 私はそのまま鋼ちゃんに連れられていくように中に戻った。 鋼ちゃんは何も言わない 私は何も言いたくない。 今は暖かい所にいたい必要としてくれる人の傍にいたい。 「食い物ないのか?少しでも食べておけよ」 「何もいらない…私には必要ない」 「必要ないって事はないだろうが、ほら何か食いに行こうぜ」 手を差し伸べてくれた。 なんだか、すごく嬉しかった。 今までこういう事された記憶がない、誰にもされた事ないからだ。 鋼ちゃんは私を必要としてくれている。 私にも、鋼ちゃんは必要なのかもしれない 私は、差し伸べられた手に捕まった。 鋼ちゃんは、笑顔で話をしてくれた。 「何が食いたい?奢ってやるよ」 「えっと…じゃあ、パスタが食べたい」 「じゃあ、行くか」 「…うん」 そのまま鋼ちゃんと二人でパスタのお店に行く。 食欲はないけれども、お腹は空いてたらしく思った以上に食べれた。 鋼ちゃんは満足そうに見ていた。 なんだか、傍にいる人いて嬉しかった。 鋼ちゃんが笑ってくれたから、私も笑った。 「やっぱりお前には笑顔が似合うな」 「そんな事…」 「の笑った顔好きだぜ…っと悪い」 「…いいの…もういいんだ」 また鋼ちゃんに好きって言われた。 前はどうしようもなく苦しい気持ちだったけど今は違った。 素直に嬉しいって感じられる自分がいた。 「いいって…少尉と何かあったのか?」 「ん、まぁね」 「聞いてもいいか?」 「ちょっと待って…」 鋼ちゃんには話そうと思ってたし別に躊躇う事じゃなかった。 でも少しだけ自分の気持ちに整理つけたかった。 鋼ちゃんは何も言わずに待ってくれていた。 私は決心して話し始める。 「少尉に…自分の気持ち伝えたんだ…」 「…」 「正直分かってたよ?答えなんてひとつしかないんだから…でもねショックだった」 「俺がいる…俺じゃあダメなのかよ?」 「鋼、ちゃん」 抱きしめられた。 ハボックとは違う感触で温もりが暖かいって思った。 「私、まだ忘れてないよ?」 「それでもいい、俺が忘れさせるから」 「鋼ちゃんに辛い思いさせるかもだよ?」 「いいから!!もう何も言わないでいいっ!!」 「ん…」 鋼ちゃんが傍にいる事が嬉しく思えた。 なんでだろうか、傍にいる人がいると安心出来る。 それが偽りだったとしても、私は鋼ちゃんを必要としている。 鋼ちゃんも私を必要としてくれている。 「エ、ド…」 「名前呼んでくれたな」 「エドは強いんだね?少しでも見習いたいな」 今度は笑顔で答えた。 それにエドワードは笑顔で返してくれた。 「なら出来るじゃん」 「だといいな」 忘れる事は出来ない、だけども前へ進む事は出来るはず。 だって私は生きているんだから、前へ進む事を止めたらいけない気がした。 人の気持ちは決して無理やり手に入らないものだって悟った。 おかげで気がつけた事もあった。 「エド、本当に有難う」 「もういいって…」 優しく抱きしめられたのが嬉しかった。 いつまでもこの気持ちを忘れないで生きて行きたいって思う。 だって私には支えてくれる人がいるんだから E N D ≫なんだかまとまりのない話ですいませんでした。 一応最後は両思いで完結のつもりです。 シリアスな話もたまにはいいですかね? |