きみをえがく。
"こっちを向いてくれなくて。"
"そっちを向けなくて。"
空回りと、すれ違い。
きみをえがく。
「ねぇー、ケンジー。」
「何?」
「何でポケモンばっかり描いてるのよ。」
「ポケモンウォッチャーだから。」
オーキド研究所の庭。
暖かな日差しの下、ポケモン達は草の上を走り回っている。
ケンジは、の方へ顔を向けもせずそっけなく答えた。
先ほどからポケモンとスケッチブックしか見ていないケンジに、はふくれっ面で言う。
「ケンジ、人描けないの?」
「えー、描けるけど。」
「なら私描いてよ。」
「………ヤダよ。」
「何でよ。」
「もう、うるさいなー。集中できないから静かにしてよ。」
は、あまりにもそっけなさすぎるケンジの態度に思い切り眉をひそめた。
そのままケンジのペンケースから鉛筆を取り出し、そのペンケースを遠くへ投げる。
がしゃんっ。
「あっ、何するんだよ!」
「ケンジが悪いんだからね。」
「……ったく…。」
ケンジはスケッチブックをその場に置き、を軽く睨んでからペンケースをとりにいった。
「………ケンジが悪いんだからね………こんなものこうしてやる!」
は、散らばった鉛筆をひろうケンジにべーっと舌を出し、不機嫌そうな顔で研究所へと戻った。
「!お前だろ!!」
ケンジは、描き上がりかけの絵の上に"バカ"と書かれたページをへ突きつけた。
「何よ、ポケモンばっかり描いてるケンジが悪いんじゃない。私のこと相手にしてくれないから。」
「だからってこんなやり方ないだろ!?同じことされたらどうだよ!」
確かに酷いことをしたと思う自分に、は俯く。
「だ……だって…ケンジがあんなんだから……。」
「だから何だよ!お前最低だぞ!」
"最低"とそう言われ、は黙り込む。
しかし数秒後、ケンジよりもさらに大きな声では言った。
「何よ!!最悪バカケンジ!!あーあ、私もサトシ君と一緒に行けばよかった!!」
「なっ……。」
"サトシ君と一緒に行けばよかった!"
ケンジの頭の中で、その言葉がリフレインする。
何かがキレたように、ケンジはを壁へ乱暴に押さえつけた。
「いたっ……!な、何す…。」
「じゃあ何でここに残ったんだよ。」
「……そ…それは………。」
怒りのこもったケンジの目に、コトノは一瞬ビクついた。
「俺は、オーキド博士の助手として頑張りたかったからここに残った。」
「だ…だから何よ!私だって…。」
「だけど、第一の理由はお前が残るって言ったことだ。」
「え………?」
そう発せられた言葉に、は不思議そうな顔でケンジの目を見た。
ケンジは熱くなっていく頬から目をそらし、同時にからも目をそらす。
「なっ…何で目をそらすのよっ…!」
「お…お前を直視できるわけないだろ!?」
「な…何それ…酷…!」
「ドキドキするんだよ!……だから、描けるわけだってない!」
は、どこかとどめをさされたように頬を真っ赤にした。
「………ご…ごめんね……ケンジ…あんな酷いことして…。」
「………い…いや…俺もいいすぎた……ごめん……。」
「私…絶対ケンジが残るって思ったから、残るって言ったのよ。」
「…………う、うん……つ、冷たくしてごめんな…。」
「…ううん………私…ケンジのこと、好きだからね。」
「えっ……あ…あぁ、俺も、が好きだよ。」
数秒間の沈黙、ケンジはへと顔を近づけていく。
唇が、触れ合おうとした。
がちゃ。
「いやぁー、遅くなって悪かったのぉー!トキワの森でスピアーの大群に…。」
「「うわぁっ!お、おお、オーキド博士!!おかえりなさい!!」」
「ん?どうしたんじゃお前達、そんなに慌てて。」
「なな、なんでもないですよ!なぁ?。」
「え?う、うん。何でもないです何でも!」
「そうか?ならいいんじゃが。あ、そうじゃケンジ。これをお前に買ってきて…。」
「あーっ、ダメだ!やっぱ描けない!見れない!」
「な、何でそれだけでそんな顔赤くするのよっ。こっちが恥ずかしいじゃない!」
「そ…そんなこと言ったって…。」
「ちゃんと描いてくれるまでどこにも行かせないからねっ!」
「そ、そんなぁ〜…。」
今は胸の中だけだけど、
いつか、きみをえがくよ、と。
--++--++--++--++--++--++--++--
ケンジ夢…ぐは、やべ。
自分で書いてて恥ずかしかった。
あの、あれですよ。
午後の紅茶のCMね。(笑
いろいろと意味の分かんないお話です。
アニメはよく覚えてないけど、
ケンジは人間描けます。
"ラプラスにのって"のCDを買って、
"みんなであるこう!"って歌を聴いて見てね!(?)