心泥棒






生まれて約13年。




こんな気持ちは、初めてです。





ドキドキして、胸が苦しくて。





もうどうすればいいか分からないです。






これは、おそらく恋らしいのですが。










心泥棒












よりによって、悪モノなんかに恋しちゃうなんて。


あぁ、私どうかしちゃったのかな。


しかもあの人、私よりずっとずっと年上。


どうしよう、でも、好き。


どうしよう、ホントどうしよう。





「おーい…〜?」



「……………。」



、聞いてんのかー!?」


「えぇっ!?何!?」


「…何ボーっとしてんだよ。」



頬杖ついてボーっとしてた私は、サトシに叫ばれて我に返った。


そうそう、恋をすると周りの音とかが聞こえなくなるらしい。



「え…べ、別に何でもないよ。」


「変な〜。」


「………あれ、カスミとタケシは?」


「はー?さっき買い物に行っただろ?」


「ピッカッチュ〜。」


「えっ、ぴ、ピカチュウ…!いたの?」


「ピカピカァ〜。」


、やっぱお前変だぞ?大丈夫か?」


「だだ、大丈夫大丈夫。…ちょ、ちょっと外行ってくるわ。」


「…おー。」




心配かけてごめんよサトシ。


でも、でも、あの人のこと考えるとさ…。


なんて言うか…。


あーっ!らしくないらしくないっ!!




なんて考えながら、私はポケモンセンターからすぐ近くの林へ歩いた。


風に当たれば、まぁ何とかなるだろう。


…な、何がどうなるか分かんないけど……。






「はぁ〜………。」



無意識に溜め息が出る。


胸がドキドキする。


頭にあの人の顔が浮かべば、体が熱を持って。



どうしよう、恋…恋煩いってんでしょうこれ…。


らしくない…らしくないよー…。





「コジロウさん…。」



「な、何でバレた!?」



「え…えぇっ…!?」



突然、思い人が草陰から飛び出した。


コジロウさんは、クロワッサンを口にくわえ、フランスパンを左手に持っていた。


やっぱり悪モノなんだ、この人は。


盗んだんだろうね、ポケモンセンターから。



「お、俺がどうしてここにいるって分かった。」


「え……いや…。」



完璧に隠れていたはずなのに、と肩を落とすコジロウさんを見ると、


何を言っていいか分からなくなった。



顔が赤くなる。

胸が熱くなる。



「…た、頼む、言わないでくれよ、腹減ってんだ…。」


「え……いや…あの…。」


「………どうした?熱でもあるのか?」


「え、な、ないですないですっ!」




どうしよう、大変だ。

変な子って思われる…。




「そ、それじゃ!だ、誰にも言いませんから!さようなら!」


「あ、ちょ、ちょっと待って!」


「は、はい…?」


…だっけ?…恩にきる!」



困ったように笑いながら、両手を合わされた。


パンがぽとりと落ちる。



「あ…。」


「え、あ、さようなら!」




恥ずかしい、恥ずかしい…。


名前覚えられてた。


笑いかけられた。


でも、でも、私もしかして悪いことしてる?


泥棒、逃がしちゃった?













、どこ行ってたんだよ。」


「ずいぶん待ったんだからね。」


「あれ…お前、熱あるんじゃないのか?」


「な、ないない、大丈夫大丈夫。」








あぁ、でもやっぱり幸せでした。


話せました。


話せました。


大好きです。


きっと、ホントはいい人だから。


だって、彼の目は優しいから。


大好きです。


大好きです。







でもやっぱりあれには罪悪感があったから、


こっそりジョーイさんに謝りました。



笑って、許してくれました。






敵として、恋もして。



大好きです。



大好きです。













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ホントコジロウ大好きです。(笑
突発的に書いたもんです。
アホでごめんなさい。
…ってかジューサーさんに謝れ、と。


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