Long muffler...
今日はせっかくのクリスマスだって言うのに、
私は独りぼっち。
別に恋人がいないからとかじゃなくて。
ただ…迷子なだけで……。
Long muffler...
「うわー…このマフラー素敵〜…。」
ムサシさんとコジロウとニャースちゃんとはぐれ、私は独りぼっちになった。
クリスマスのせいでにぎわった街からみんなを見つけだすことは難しい。
だから仕方なく、一人でぶらぶらと街を歩いていた。
まぁいつしか見つかるだろう、って適当に考えながら。
で、まぁそんな感じで歩いていると、店の前にマフラーを見つけた。
可愛いけど、どことなくかっこいい素敵なマフラー。
「これ…女の子にも、男の子にもあげられるなー。」
私は、思いながらポケットから財布をとりだした。
「……7536円…。」
財布の中身を確認した後、私はマフラーの値札を見た。
「6000円…か…。」
高いなぁ全く。もうちょっとお手頃な値段のマフラーはないものかね。
「でも……ほしい…。」
喜ぶだろうな…あの人にあげたら。
…うん、喜ぶぞきっと。
私は、財布を握りしめ店の中へと入った。
「私の…おこづかい…。」
綺麗にラッピングされた箱を抱え、私はつぶやいた。
「買わなけりゃ…よかったかな…。」
…で、でも、いいや!あの人にあげるんだから!
あげるったって…今日中に会えるか分かんないよなぁ…。
…そうだ、高い所からさがせば見つかるかも!
なんて単純な考えで、私は丘へと登った。
「……街がよく見渡せるわ…イルミネーションが綺麗〜…。」
さがせないわよね、どう考えても…。
馬鹿な私。
もう真っ暗じゃない、空。
街は明るいけどさぁ。
「……それにしても綺麗だなー。巨大ツリーすごい。」
私は、となりに置いたプレゼントをチラリと見た。
「会えなかったなー……今何時だろう…。」
2時間くらい経ったから…8時頃かなー…。
あーもうどうでもいいや…。
何か寒いし。
私が膝に顔をうずめると同時に、後ろでガサガサっと草の音がした。
「だ…誰……?」
そこにいたのは…。
青髪のお兄さん
帽子の少年
細目の男の人
赤髪のお姉さん
オレンジ髪の女の子